平成17年10月26日 江別まとい会主催による消防関係物故者追悼法要が当山本堂にて厳修されました。ご遺族の皆様、そして市長はじめ多くのご来賓の皆様と、故人のご遺徳を偲び、そなえある社会をきづいていこうと、心新たにさせていただきました。
私たちはいざ災害に遭うと、人は誰も助けてくれなかった。とか、行政は・・・、そして国は・・・、と身のまわりの助けを要望し、又それがかなわなかったときは、そんな思いになりがちです。でも、本当の災害とは、役所も消防もそして国も、みな被災していることだってあり得るのです。それを思うと先ずは私に災害の備えが、今、どこまでできているか。大地震が今おそってきたら、どうするか。そして、家族の無事が確認されたらどうするか。そこを考え準備するべきでしょう。
何が起きるかわからない。それがこの娑婆世界です。諸行無常の世界だからこそ、これで十分だとは、いくら準備してもいえないのではないかと思います。
当寺も江別市から緊急避難所に指定されております。避難所として、最低限できうる準備をさせていただき、そして門信徒の皆様や地域の皆様が、災害時に避難所や連絡場所となり得る様、心がけていきたいと思います。そして、門信徒の皆様や地域の皆様には、家族や両隣の皆様の無事が確認できれば、お寺においでいただき、緊急に避難されてきた方々の「避難所・眞願寺」にご協力下さい。
どうぞ皆様、心身共に「そなえよつねに」をモットーに助け合える社会を作っていきましよう。それは一人ひとりの心がけ次第です。
平成17年11月
釋了正