生かされているいのち

投稿日:2003年5月1日

手の平を太陽に すかしてみれば
真っ赤に流れる ぼくの血潮
みみずだって おけらだって アメンボだって
みんなみんな 生きているんだ 友達なんだ

私達の生きている地球には、人間だけが生きているのではない。
ありとあらゆる生き物によって、自然が成り立ち、自然の中でこの私のいのちが生かされている。

「自然」とは、そもそもどんな意味だろう。広辞林には「作為の伴わないさま、人工によらないで成り立っているさま。ありのまま。」とある。
私達の生活している環境は、不自然そのものであり、それを作ってきたのも私達だった。そして、益々不自然の環境をエスカレートさせている。

「たまちゃん」の瞼に刺さった釣り針をテレビで見て、かわいそうに…なんとかならないのかと日本中が一喜一憂していた。
その反面、私達は人間以外の動植物たちを、少なくなれば保護し、多くなったら捕獲して殺し、天然記念物にしたり、邪魔者したりする。
人間以外の動植物から、「この地球で同じ時にいのちをさずかった友達じゃないか、もっと仲良くしようよ、人間のために生きているんじゃないよ。」こんな言葉が聞こえてきそうだ。
手つかずの原生林に戻すことはどう考えてもむずかしいが、これ以上不自然をエスカレートさせるのは、やめなければ。いっしょに生かさせていただいている、友達を裏切らないためにも…。

法にあわさせていただくことは、自己を見つめていくことです。眞願寺で本当の自分に出会いませんか。

平成15年5月