投稿日:2010年8月1日
日本画院展に入選された作品「寂(じゃく)」を、当寺の門徒蟹谷洋子さん(野幌町)が眞願寺に寄贈された。紫陽花のすばらしい色合いの中、山寺の山門を遠くに見つめながら、一段一段向かっていく自分の姿が見えてくるようだ。
普段の生活で寂静とした時間を過ごすのは難しいが、山門を通り浄土の世界であるお寺の境内に足を踏み入れ、ご本堂の阿弥陀如来の御前にひざまずき、静かに手を合わせると、おのずと寂静の中に涅槃の世界が自然におとずれてくる。そんな寂静とした世界がこの山門の先に広がっているのだろう。
眞願寺は開教125周年を記念し山門が建立されます。その山門の向こうから、いつまでも慶びのお念仏の声が響いているよう、そして一人でも多くの方にこの門をくぐっていただき、寂静の世界を味わっていただけるよう、願うばかりです。
平成18年9月