佛歴二五五四年、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくご観覧いただければありがたく存じます。
今年の「ゆくとしくるとし」は大変おだやかな気候で、雪も少なく風もさほど強くなく、多くの皆様にご参拝いただきました。ありがたいことです。除夜の鐘では用意した108枚の整理券も、11時半の除夜会始まる前に無くなり、100名以上の方が、いわゆる108打のあとから鐘をつかれました。
除夜の鐘は、108の煩悩を打ち消し、清らかになって新年を迎えるために行う行事と言われていますが、私は、108ではたりることない煩悩を持ったままで、新たな年を迎えさせていただくことを、実感するのが除夜の鐘と理解しています。除夜の鐘を打ちつつ、「今年は儲かりますように」では、もう煩悩が出ていますよね。
そんな煩悩だらけの私が、御仏の前に座り、得難くしていただいた仏縁のなかで、新年を迎えさせていただいたことを、阿彌陀如来様、そして多くのご先祖に感謝申し上げさせていただいたことです。 31日より除雪やかがり火のご尽力いただいた壮年会の皆様に感謝申し上げます。
本年は親鸞聖人750回大遠忌の年です。江別の念佛道場が「恩徳響く安穏の城」になるよう、尽くしていきたいと思っております。