恒例の真狩村に水くみに行った
冷たい地下水が 蛇口から出っぱなしになっていて
誰がいつ来ても くみやすく便利になっている
先ずは手にそそいで顔を洗ってから喉を潤す
うん!うまい! やっぱり美味しい
ポリタンクを置いて水をくむ
じきに満タンになり、次々にあふれてくる
あ〜っ もったいないなー と一瞬思うが
四六時中吹き出しているので もったいなくはない
あれ?「もったいない」ってどういうこと?
と思ったときふと気づく
そうか! そうだった
阿弥陀如来のお心が「南無阿弥陀仏」という声になって
休むことなく止まることなく とどいてくださっている
その声が私の身体いっぱいにしみこんで
私の口から「なーまんだーぶ」とあふれてくださっている
あふれた「なーまんだーぶ」がまた私の耳に届いて
くださっている
自己中心に生きている私の言動は
煩悩だらけで 罪深い身であるが
そんな己のことも知らず 振り返ろうともせず
日々生活に追われ 社会に流されて生きている
だからこそ「なーまんだーぶ」の声となり
何があっても離さないぞ! どんな時でも一緒だぞ!
と届いてくださっているのだろう
祖母の口癖を思い出す
なーまんだーぶ なーまんだーぶ
ありがたいね もったいないね
なーまんだーぶ
ポリタンクからあふれ出す水を見て
祖母の姿が思い返され お念仏があふれた
あふれるお念仏
投稿日:2023年9月20日