札幌組の15期連研第4回目が11日午後3時より眞願寺で行われました。今回のテーマは「葬儀」でした。4日前に私に講師依頼があり、急なことではありましたが、受講者の皆さんと学ばさせていただきました。
今年は『葬儀は要らない』という本がセラーになったり「家族葬」や「直葬」が多くなってきました。葬儀会社が主体になり、何のための葬儀なのか、誰のための葬儀なのか、又「葬儀」という儀式はどんな意味があるのか・・。今一度考えさせていただきました。
今日御門徒の3回忌の御法事にお詣りさせていただきました時に、まだお骨がお仏壇の横に置いてありました。そろそろ納骨を考えた方がいいというお話しをさせていただきましたが、亡くなった方の奥様は、「私の中ではまだ生きているんです。亡くなったとは思えない。だから納骨は気持ちの整理がつかないから、考えられない」とのことでした。まさしく現実にはわかっているけれど、「受けとめられない」というか「受けとめたくない」のでしょう。
葬儀のあり方を考えるときに、「生死」の問題なしには語れませんね。迷信や風習に流されるのではなく、私の生き死にを見つめ、私の「いのち」の尊さを故人を縁として知るご縁になればありがたいことですね。それを示していただくのが、佛教のみのりでしょう。
自宅の御仏壇から始まりその御仏壇で終わる、そんな意義深い『葬儀』ができればいいですね。御家族の思いを主体にした葬儀が出来るよう、いつかは必ず迎えなければならないことをタブーにせず、考えていただければと思いました。皆さんの様々なお考えも聞けてとても参考になりました。ご参加いただいた皆さん。ありがとうございました。