年末のあわただしい中で衆議院選挙も終わり、政治の世界も落ち着いていただければと思います。思い起こせば阪神大震災の時は社会党が政権を握っていましたし、この度の東日本大震災は民主党政権でした。「諸行無常」何がおきるかわからない世の流れの中で、時によっては大きな変革の波の中にあって大災害などが起こり、物事が重なってゆくものなのでしょうね。親鸞聖人の鎌倉時代もきっとそういう時代だったのでしょう。
現在、海外との領土問題や沖縄基地問題など解決しなければならないこと多くありますが、大切なことは世界が平和な社会になることと、日本が率先して二度と戦争を起こさない国である事を再確認していただきたい。そして原発によって苦しんでいる方々や被災されて悲しんでいる方々を、一日でも早く普通の生活が出来るように、していただきたいものです。
そんな選挙日でしたが、今年最後の親鸞聖人御命日法座(常例)が行われました。朝から雪が舞い、境内の雪もけっこうな積雪になってきました。この日も清水産業さんの除雪にお世話になりました。
一時間前の集会鐘は毎回衆徒の鈴木彰さんが担当していただいています。今日も気持ちを込めて十打、十方に響きました。しかし今日はいつもより一打一打の間隔が早かった様です。少々緊張されていたのかも知れません。
午後1時になり、選挙日が重なったことや、雪の関係で参詣も少ないのではと心配しましたが、お陰様で30名以上の参詣をいただきました。ご一緒に親鸞聖人のご遺徳を偲び「正信偈」をおとなえしました。ご文章は御幸法務員さんです。
住職挨拶では、年末の本願寺の行事である『お煤払い』を紹介させていただきました。是非、ご家庭のお仏壇もきれいに掃除させていただき、新年を迎えたいものですね。今日のご法話は、集会鐘の鈴木彰氏でした。少々緊張しているとおっしゃっていましたが、梵鐘のすばらしい鐘のように、「阿弥陀経」のお心が参拝者の皆さんの心に響きとどいた事でしょう。
そのご法話の途中に、中国から情報大学に留学している二人の学生さんが、訪ねてくれました。「日本のお寺」にお参りしたいと、懇願され、ホームスティ先の大川さんが、『それでは私の友達のお寺眞願寺へ行こう』ということになり、おいでいただきました。 大川さんは、坊守の妹(大滝大真寺様坊守)と江別高校で一緒だったようです。ご縁とご縁が繋がって、尊い仏縁が出来まし
た。「眞願寺のご本堂には、七高僧で浄土教を伝えられた中国の高僧で曇鸞大師、道綽禅師、善導大師、がご安置されていますよ。」とお話しすると、とてもよろこんでおられました
ご法話が終わり、なごやかな中で茶話会がロビーで行われました。お陰様で今年の行も残すところ除夜会となりました。ご法座においでいただいた多くの皆様に心より感謝申し上げます。そして、年末でせわしい日々ではありますが、一年をふり返りつつ、感謝の中で過ごさせていただきたいものです。寒い日が多くなってきました。どうか風邪には注意され、お過ごし下さい。称名。またおいで下さい。