3月17日、春の日差しを感じる中お彼岸を迎えました。初日は東日本大震災三回忌法要と追悼御堂コンサートが行われ、多くの参詣者の皆さんとご一緒に、過ごさせて頂きました。
ご法要は昨年の一周忌同様、音楽法要で『重誓偈作法』を当寺住職導師のもと、お勤めいたしました。すべてエレクトーンの伴奏の中でのご法要です。最近では本山本願寺でも多く取り入れられるようになり、親鸞聖人750回大遠忌でも用いられました。少しずつですが、当寺でも親しんで頂いているようです。多くの犠牲になられた方々、そしてその悲しみの中に生きていられる皆様、また原発事故で避難されている方々に思いをよせて、手をあわさせていただきました。今後も被災地に寄り添い、出来うることに取り組んでいきたいと、思いを新たにいたしました。
ご法要が終わり、アッチカの追悼コンサートが始まりました。今年は特に仮設舞台を設置し、照明もお借りしていい雰囲気の中で行われました。お手伝いいただいた皆さん、ありがとうございました。と言っても、廊下の窓には古い玄関幕や毛氈などで覆い、舞台は野菜収穫用のコンテナに膝掛けをかけて、コンパネをのせたものです。照明と音響はお借りしたので立派な物でした。
コンサートではアッチカの曲「生老病死」や「福寿草」などをはじめ、仏教賛歌の「のんのさま」、皆さんのよく知っている曲から「どこかで春が」「卒業写真」「翼をください」など会場の皆さんと一緒に歌いました。最後は眞願寺の曲「微妙」、アンコールでは生きて再会できた喜びを味わえる「またあえたね」を歌われました。
コンサートが終わり、被災地の復興を支援する支援金の募金にご協力いただきました。ご参詣いただいた皆様と心を一つにして、被災された方々に思いをよせた尊い一日でした。
今日から3日間(18日~20日各日午後1時より3時半)お彼岸のご法要があります。18日19日は茂尻常照寺ご住職佐々木重昭師・20日は当寺住職の法話があります。20日の午後4時からは仏事無料相談。そして結岸の23日は午後2時半より一般公開鑑賞会朗読劇『ガバイばあちゃん』が行われます。
お彼岸をご縁としてお墓や納骨堂に参詣される方も多いと思いますが、是非お寺の御本堂で行われるご法要や行事にご参詣いただきますようお勧めします。ご先祖の願われている心をいただき、みほとけのみ教えを聞き、あらためてご先祖と再会していただきますよう、お願い申し上げます。
後日、北海道新聞江別版に掲載されましたので、ご紹介します。