五月も20日を過ぎ、北国にも初夏を感じる日も増えてきました。22日は江別もいいお天気になり、お昼で26度になりました。
新緑と樹木の花々が咲き競い、野鳥は雌をよぶ美しい鳴き声が境内に響いています。
春の境内。たんぽぽの綿帽子がちりちりになり飛んでいます。どこに根を張るのか、すべて風にゆだねつつ、気持ちよさそうにさえ見える今日です。
さて、16日の住職講座のご報告です。60名を越える参詣をいただき、用意していた椅子や資料もたりなくなり、急遽準備に追われました。ありがたいことです。
午後1時より「家庭で出来るおつとめの練習」ということで住職講座が始まりました。たくさんあるおつとめの中では、手軽に読める偈文「讃仏偈」と「重誓偈」について読み方と作法の練習と、その経文について説明をしました。
昨年の住職講座と同じように、家庭用のお仏壇を用意しました。基本的なお飾りやおつとめに必要なお道具などの配置、そしてお給仕の作法など、実際に見ていただきました。横から見ると、わかりやすいとのリクエストもあり、緊張しつつ、姿勢や角度などに気をつかいつつ、デモしてみました。
また、一言で「お経」といっても中々何が書いてあるのか、誰が言った言葉なのか、誰のためにあるのか・・。結構そこの部分が「お寺さん任せ」になっているようです。内陣に飾られている「浄土三部経」を実際に見ていただき、「讃仏偈」「重誓偈」がどこに書かれているのかなど。そして和語にするとこんな言葉になるって事を、説明しました。
そんな意味を、私達は日々おつとめしていたのか・・。と感想も聞かれました。「本を読む」ことは「内容を知る」ことであり「書いた人の考え方や思いを感じる」ことでしょう。そして私の生きる道となる教えの本である「お経を読む」ことは「お経の書いてある意味を知る」ことであり、「み仏の智慧と慈悲の心をいただくこと」なのでしょう。ゆっくりと、何遍も繰り返しいただきたいと、皆さんと学びを深めました。
休憩を挟んで今日の親鸞様のご命日の法要は「讃仏偈」と「重誓偈」を大きな声で皆さんとお勤めいたしました。ありがたいことです。
さて、住職講座とお勤めも終わり、第2部は特別出前講座です。「もっとしりたい認知症」ということで、江別第一包括支援センターの長田さんにおこしいただき、お話ししていただきました。
「認知症」は人ごとではない、私のことであり、それをどうやってかからないようにするのかではなく、「先延ばし」出来るかというお話しでした。老化は20才を超えると始まっているそうです。いったん発達した知的機能が低下し生活に支障が出てくるそうです。
そして皆さんで足踏み体操を教えていただき、体を動かすことの大切さ、お寺に参詣することや、おつとめすることもとってもいいと、お話しいただきました。とってもいい勉強になりました。長田さんありがとうございました。是非またご縁をいただきたいと思います。