異なる宗教を一緒に信仰できますか?

投稿日:2002年3月1日

ある御同行から、こんな質問を受けました。

Q:隣近所のお友達から、ある宗教に誘われました。その宗教は生きている時の信仰だから、家の宗教である佛教を持っていても、問題はないので、入りませんかということでした。私は、その方とのお付き合いもあり、家が浄土真宗であっても問題ないのなら、入ろうかと思うんですが、いかがでしょうか?

A:信仰(宗教)は、生きているときと死んでからの2つには分けられません。今、生きているからこそ、死を見つめ、生きていることの尊さを見つめていくことが一番大切なことです。その時に、異なった教え(心のよりどころ)を一緒に聞き信仰することは無理でしょう。

浄土真宗は、阿弥陀如来の本願(はたらき)によって、浄土に往生させていただく教えです。そのためには、こころ一つに阿弥陀如来にすべてをおまかせしなければなりません。そして、「私はいのち終わるその時に、喜びの世界浄土に生まれ佛とならさせていただく」のです。

先に往生されたご先祖の方々が、今生きている私に、「あなたもこころ一つにお念仏をいただいて下さい」と呼びかけて下さっています。できればいつまでも長生きしたい、元気でいたいと思いますが、「われやさき、ひとやさき、今日とも知らず、明日とも知らず」の蓮如上人御文章のように、諸行無常の世界にいる私です。

いつ終わるかわからないいのちであるからこそ、いのち終われば必ず佛にならさせていただくことができるわが身であることを喜び、お念佛をこころの拠り所として、力強く生きぬかさせていただこうではありませんか。
私は、浄土真宗の門徒ですので、他の信仰を一緒に持つことはできませんと、はっきりお断り下さることが大切でしょう。

玄関先にこの様につけることも出来ます。

私たちは浄土真宗の門徒です
他宗教の勧誘等は固く御断りいたします