坊守から・令和4年9月

投稿日:2022年9月28日


 二代目ぷーちゃんさようなら。
 7年近く飼っているウサギが、春彼岸の頃から具合が悪くなりました。寿命もあったことでしょう。いつもお世話になっている動物病院へ通い、点滴をしたり、お薬をもらって飲ませたりしていました。徐々に弱り、歩けなくなって介護をしながら過ごしていました。私が何度も病院へ連れて行く姿を見ていた住職は、「ぷーこが可哀想だからもう自然にしてやれ」と。私は「連れて行かないとだめなの!」と怒ったように話した記憶があります。
 それから二ヶ月半が過ぎ、ぷーちゃんは静かに動かなくなりました。境内に埋めて石を積み、きれいな夕日の中皆でお参りをしました。
 ぷーちゃんの介護をしているときは、目の前のことしか見えず自分が正しいと必死になっていました。他の人の言う言葉にカッとなり、一番お世話しているのは私なのよと思っていたのです。
 仏教ではその心を「慢(まん・うぬぼれからくる心)」と教えてくれています。そんな私に楽しい日々と癒やしをくれた可愛いぷーちゃん本当にありがとう。