あふれるお念佛

コップにつがれた水が、いっぱいになってあふれ出る様に、私のからだ隅々まで阿弥陀様のお心は、お念佛「南無阿弥陀佛」となっていつでもどこでもいっぱいに届いてくださっています。そして私の口からあふれ出てくださいます。それが「称名念佛(しょうみょうねんぶつ)」です。自分の力や意志で称えている様にも思えますが、阿弥陀様のお心が「いつでもいっしょだよ。あなたをはなさないよ。」と届いていなければ、称えようとも思わないでしょう。

「おかあさん」と母をよべるのは、母の慈愛に満ちた心が、私に届いているからでしょう。私が「この人が母なんだ」と気づく前から、幼い頃べそをかきながら「おかあさ~ん」とよぶ前から、母のおなかにいのちが芽生えた時から、私を思い続けてくださっています。

亡くなられた方のお名前が口から出てくるのも、み佛となられてからも私を思い続けてくださっているからでしょう。そんな時に静かにお仏壇の前で手を合わせると、「あなたにもお念佛がとどいていて下さるよ。気づかさせていただきなさいよ。ほら、あなたのその口からお念佛があふれて・・。ありがたいね。」ご往生された方の声が、心に響いてきます。

平成18年3月