住職講座、心新たに内陣で法要体験

投稿日:2017年7月17日

16日は北海道も集中豪雨が各地であり、小樽などでは浸水の被害もあったようです。江別もお昼頃豪雨なり、ちょうど法座が始まる前だったので、参詣される皆さんも、びしょびしょになられながら、おいでいただきました。

この天候なので、参拝者も少ないかと思いましたが、40名以上の方が参拝いただき、眞願寺でもかつてない試みをさせていただきました。

午後1時より竹澤法務員に説明がありました。普段は僧侶が出勤して着座される内陣の両脇の部屋である両余間に、皆さん着座しご一緒に法要に参加いただく。着座したら、厳粛なる法要なので、私語を慎んで大きな声でお勤めいただく、金箔の柱や仏具などには手で触れないなど。それを聞かれてから皆さん緊張の面持ちで、それぞれ両余間にお座りいただきました。

『かんしょーーはーーーいーー』と合図のあと、行事鐘がすぐそばで打たれ、外陣正面に法務員さんが出勤されました。いよいよご命日法要です。

雅楽の演奏(CD)の中、導師(住職)が登礼盤し、正信偈を皆さんご一緒に大きな声でお勤めいただきました。内陣のすぐ横から、導師の作法をご覧になり、導師の息遣いも聞こえてくる中で法要の体験された皆さんでした。『よかったです。こんな体験、初めてで緊張しました。』『阿弥陀様の姿をはじめて真横から拝見して、感動しました』『住職さんと一緒にお内陣でお勤めできて、とても感動しました。』と、みなさんとてもよかったという感想でした。しかし普段とはちがい、一番緊張したのは住職かもしれません。(笑)

その後の講座の前席では、そのまま両余間にお座り頂き、内陣と両余間のお荘厳を細部にわたって説明がありました。この日は特別に眞願寺法宝物の蓮如上人染筆名号も奉献させていただきました。そして外陣からでは見えにくい部分について、須弥壇の形とその意味や、宮殿と厨子のちがい、戸帳と華鬘・揚巻、そして天井や宮殿の屋根や天蓋など。皆さん興味深く聞いておられました。

後席は、外陣にもどり、報恩講にしか奉献しない御絵伝についてお話ししました。毎年報恩講では遠くにしか見れないので、近くでじっくり見ていただき、御伝鈔との関係など、そしてお得度の図、弁念の図について解説し親鸞聖人のご苦労をともにいただくのが報恩講で、おとり越し報恩講として夏のお盆時期に御家庭に参勤させていただいている旨も、お話ししました。

本来から言えば、不作法・ご無礼のこととは存じましたが、内陣のすばらしさと、僧侶の作法をきちんと知っていただきたい。そして本堂での法要について益々理解をいただければとの思いから、体験していただきました。豪雨の中、多くの皆様に参拝いただき、尊い体験をしていただくことができて、とても良かったと思います。さて、来年の住職講座はどんなことをしましょうか。

そう考えつつ、19日(水)の午後9時は、2回目のFMラジオに出演です。パーソナリティの石川さんにも16日参拝いただきました。きっと話しも盛り上がることでしょう。お時間あればお聞き下さい。(FMアップル76.5MHz毎週午後9時「おにしのお寺さん」札幌市以外はスマホかパソコンでお聞き下さい。パソコンの聞き方はこちら)スマホは ↓

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