親鸞聖人報恩講(令和元年9月)

投稿日:2019年10月2日

9月13日(金) 合同準備会議

 総代、壮年会、婦人会の役員をはじめ関係諸氏にお集まりいただき報恩講とお彼岸のバザーの合同準備会議を行いました。

9月27日(金) 江別高校華道部

 江別高校華道部が今年も報恩講中に華展をしてくださることになりました。
 生徒さんと顧問の高橋君子先生もご一緒に生け込みをしてくださいました。きちんとしたご挨拶をいただき、法要に花を添えてくださいました。皆さんありがとうございます。

9月28日(土) 幕・旗・清掃

 晴天に恵まれ、ご奉仕の皆さんに朝9 時より幕・提灯・旗・看板の設置、参詣者用椅子の配置や清掃など、約1 時間半の作業でした。厨房では婦人会をはじめ地域の方も加わり、仕込み作業と昼食の準備に入りました。ご自身の畑でとれた野菜などを持ち寄っていただき、笑顔こぼれる中でテキパキとご奉仕していただきました。いよいよご本堂の御扉が開きます。今年の初日は前住職三十三回忌法要が修行されました。

9月29日(日) 大逮夜・追悼会

 大逮夜法要と追悼会、そして初夜(万灯会)が賑々しく修行されました。大逮夜法要は200 名を超える方々でご本堂の回廊まで椅子が並べられました。
 正午からのお斉も多くの方で満員となり、婦人会役員の皆さんが一生懸命作ってくださった精進のお斉を、美味しそうに召し上がっていただきました。
 雅楽の演奏の為、札幌雅友会の皆さんも道内各地より11 名参集いただきました。長男廓成も初めて一緒に演奏させて頂くということで、法要前の音合わせも緊張気味に息を合わせていました。
 法要10 分前、本堂横の部屋に出勤される僧侶が参集され、住職と安孫子責任役員よりご挨拶を申し上げました。いよいよご法要です。
 雅楽の演奏がはじまり、雅やかな中で僧侶が順次内陣へと入られ、最後に御導師・安楽寺御住職が、礼装第一種の七条袈裟を纏われて、親鸞聖人の御影前で焼香されてから、正面中央に進み登礼盤されました。御導師の焼香に合わせて皆様とご一緒に合掌です。
 ご本堂にお念仏の声が響き渡りました。ご法要は宗祖讃仰作法第一種を皆さんとご一緒に、お勤めいたしました。
 このご法要には札幌組の報恩講スタンプラリーや、岩見沢市幌向本向寺様が団体参拝、近隣のご寺院などから50 名以上のご門徒さんに参拝頂きました。とても有り難いご縁ですね。ようこそのご参拝でした。
 引き続いて当寺住職の導師にて本年度門信徒追悼会が修行され、一年間で悲しみのご縁があった皆さんにお焼香いただきました。


 お浄土にご往生されみ仏となられた方のお導きによって、親鸞聖人のお示し頂いたお念仏と出遭い、このご本堂で聴聞頂ければ何よりのご縁となることでしょう。ご法要の後は藤順生師のご法話があり、お念仏のみ教えをよりわかりやすくお話されました。

大逮夜・追悼会

 午後5 時近くなると、お子さん連れの家族が集まって来られ、お斉の接待です。美味しい夕食をいただき、ロビーなどでゆっくり過ごします。
 午後6 時、住職の進行で万灯会が始まりました。本堂が暗くなり、住職が阿弥陀さまの灯火をいただき、外陣中央に移します。皆さんそれぞれ手燭を持ち、灯火をいただいてお供えします。
 90 名以上の方々の灯火がお供えされ、本堂が阿弥陀さまの御心のような、やさしくやわらかな光で満ちていきます。皆さんご一緒にお念仏申させて頂きました。
 本堂が明るくなり、ご法中が入堂され初夜のお勤めです。小さなお子さんもご一緒にお勤めしました。
 法要後、江別高校華道部の紹介があり、今年も京都で行われる花の甲子園(全国大会)に北海道を代表して出場するとのことで、皆さんと激励しました。是非頑張ってほしいですね。

9月30日(金) 晨朝勤行


 最終日は朝6 時前から総代や壮年会の方、婦人会の方がお越しくださり、境内の清掃や朝食の準備にご奉仕いただきました。7 時からの晨朝勤行は長男廓成氏が調声され、皆さんとご一緒に正信偈をお勤めしました。
 御俗姓は住職が拝読し蓮如上人が述べられた報恩講における門徒としての心得をいただきました。
 藤先生のご法話は、その御俗姓のお言葉を解説され、信心をいただくことの大切さをお話しいただきました。
 朝のお斉は、恒例の納豆汁を美味しくいただきました。バイキングは食べ過ぎに注意ですね。美味しくってつい食べ過ぎてしまいます。

満日中法要


 いよいよ10 時より満日中のお勤めです。今年の満座法要は、華やかにお勤めしましょうとのことで、お参り頂いた皆さんにも一緒に作法をお願いしました。
 上山会奉行殿、住職長男廓成氏、照順寺ご住職殿、そして法務員稲垣氏の4 名による雅楽演奏、雅響く中法要が始まりました。僧侶、導師を勤める住職が入堂しご法要が始まりました。
 いよいよ僧侶がたたれて「十一句念仏」です。3 句目より華葩の散華です。紙で作られた花びらが御堂に舞い落ちる様を表現する作法です。平素は内陣の僧侶が1 枚ずつ散華しますが、この度はすべての皆さんとご一緒に、たくさん散華しました。舞い散る華葩は素晴らしい浄土を表現し、色とりどりの散り落ちた華葩もとても美しいですね。皆さんも天井に向かってまいて頂きました。

御礼言上


 ご法要も終わり、ご出勤頂いたご法中と御講師に御礼を申し上げました。髙間前責任役員がご往生された事は大変悲しく寂しいことですが、間を開けず安孫子建雄氏が責任役員に就任頂いた事は、大変ありがたく心強い思いです。
 お浄土にまいられた前住職や前責任役員もきっとご一緒にお喜び頂いていることでしょう。そんな思いも込めて、全員参加していただき慶びの散華をさせて頂きました。
今後もお念仏相続の道を後世に受け継ぐその日まで、皆さんと共に歩んでいきますと、ご挨拶申し上げました。
 安孫子責任役員から参拝いただいた皆さんへ、これからもお寺の法要行事に参拝しましょうと、御礼のご挨拶をいただきました。


 この3 日間、多くの方々に足を運んで頂いたことは、とても有り難く素晴らしいご仏縁でした。しかし今回参拝いただけなかった門徒の方々はじめ、お寺とのご縁がない多くの方々にも、先ずはお寺に来ていただく。お念仏に出遭っていただく。その為にはどうしたらいいのか。住職としての課題を感じながら、皆さんのお帰りになったご本堂で手を合わせました。

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