墓前法要 6月15日14時 江別市対雁墓地やすらぎ苑
対雁の碑を前に、御遺族の皆様や関係諸氏、市民が集い、その多くの犠牲になられた皆様に哀悼の意を表し、真の平和と平等を考え、いまなお続く多くの領土問題や北大などにある遺骨の返還など、自己を見つめつつ問うていく日となります。45回目になりました年に一度のご法要、どなたでも参拝出来ます。是非お越し下さい。
一般公開御堂講演会 6月16日14時 眞願寺
歴史探索 「第2回 江別の対雁の碑」
~樺太アイヌ強制移住の歴史と文化にふれて~
ゲスト 樺太アイヌ 楢木貴美子さん ききて 眞願寺住職
入場無料 当日ライブ配信があります。眞願寺HPよりご覧ください。
明治8年、千島樺太交換条約の締結によって、樺太に住まわれていた 108戸 841名の方々がこの対雁の地に移住を強いられました。その後この地方で1886年より1887年(明治19年より20年)にかけて、天然痘やコレラなどが大流行し、集団生活を強いられてきた方々は、たちまちに伝染し、全住民の半数近くのの方々が、亡くなりました。国と国の領土問題が発端となり、強制的に移住せられ、慣れない土地で集団生活を強いられ、犠牲となられていったのです。きっと、悲しく、つらく、我が身にもいつ伝染するかわからない恐ろしさの中で、日々過ごされたことでしょう。
当時、その亡くなって行かれた方々の追悼を懇願され、その対雁にあった本願寺札幌別院対江布教所(現在の眞願寺)で、その多くの犠牲になられた方々の葬儀・追悼を行ったことがご縁となり、眞願寺には現在もその犠牲者全員の過去帳が保管されています。すべての方に法名が授けられ、ご往生の年月日もきちんと記されています。前住職の時代に、その過去帳があることを、御遺族に申し上げ、墓前法要が毎年勤まるようになりました。その「対雁の碑」には『乗佛本願生彼國』と刻まれ、本願寺明如上人の御染筆が刻まれています。本願寺としても大変な事態として、ご門主自ら筆を執られたのでしょう。