かっくんの仏事あれこれ 令和7年3月

投稿日:2025年4月3日

お通夜と紙華花

 お通夜というのは夜を通して最後の看取(みと)り、看病をさせていただく場です。亡き方を偲(しの)びながら、阿弥陀様の救いを味わう大切なご法事です。通称「夜伽(よとぎ)」とも言います。息子、娘さんが幼い頃、寝る前に絵本などを読んであげたり、歌を歌ってあげたり、子どもが寝るまで相手をしませんでしたか? それを「伽(とぎ)」と言うんです。( 伽とはおとぎ話のこと)
 もう息はされていない。だが、生前の姿を装い、「生きていた方の最後の夜」として、最後の看取りをさせてもらうひとときなんです。
 浄土真宗のお葬儀では生花ではなく紙華(しか)を尊前(そんぜん)に荘厳します。
なぜ生きた花ではなく紙の華を荘厳するのかと言いますと、話しはお釈迦様の入滅された頃にさかのぼります。
 お釈迦様が入滅(往生)されたのはインドの「クシナガラ城沙羅双樹」という場所です。この沙羅の樹の間に静かに横たわり、生きるも死ぬも自然のことと受け入れられ生涯を終えられました。その時、沙羅双樹という木々の半分が白く変色し、もう半分が枯れ散った。と言う記述が『大般涅槃経』というお経に記述されています。浄土真宗ではその記述に従い、沙羅双樹が白く変色して枯れ散った姿を表現し弔いの儀場を荘厳しています。(写真左 大紙華花)
釋 廓成

涅槃図
出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム ColBase
東京国立博物館所蔵 仏涅槃図(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-11354?locale=ja

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