大遠忌 お念佛ご勝縁の旅 ② (6月10日)

投稿日:2011年6月15日

6月10日、午前8時にホテルを出発、ご本山には8時15分御影堂門近くに到着。ご本山のスタッフ皆様でお出迎えいただく。先ずは御影堂門で一礼し境内へ。

早くも全国各地より団参の方々が集まられ、境内はにぎわいを見せる中、阿弥陀堂門そばで、御影堂を背に記念写真。その後阿弥陀堂に参拝。阿弥陀堂もきれいにお荘厳され、間近で御本尊を拝見し、手を合わせお念佛。

そこより両堂の渡り廊下を通り、大きな太鼓をすぎ、いよいよ御影堂に。

たくさんのイスが並び、早くも多くの方々が入堂。残念ながら我々は「Iブロック」なので一番南側なので、全くご法要は見えない位置。正面を過ぎるときに、ちらっと御真影様を仰ぐ。頭を下げる間もなく、自席へと移動。やはり。

しかし、御影堂内は全く見えないが、大きなスクリーンが目の前にあり、そのスクリーンを見つめつつ、参拝となる。

いよいよ大太鼓の音とともに、庭儀が始まる。阿弥陀堂に集った僧俗が列を成し、雅楽の演奏(道楽)の中御影堂へと進む。

その後結衆が阿弥陀堂に集い、ご門主様、新門さまがお見えになられ、ご門主様御焼香とご一緒に合掌礼拝され、後堂より御影堂に向かう。私も結衆として出勤させていただき、ご門主様・新門さまの後に御影堂へ。

行事鐘と同時に雅楽の曲が変わり(調子)結衆の出勤、出内陣の一番外側を通り内陣正面をまわり自席へ。ご門主様御焼香とご一緒に合掌礼拝。私の自席は親鸞聖人御真影の真南(真横)で、その厳しくもあり優しくもある横顔を拝し、感無量の中で礼拝。

新門さま御導師の作法で、同時総礼し、新門さまの表白を拝聴し法要が始まる。途中より立ち上がり行道が始まる。前の人との間を開けて散華しつつ左右左右と進む。正面の御真影様御前にて向き直り散華一礼。緊張の一瞬。

自席に戻りご法要も終盤。余間に移動し、新門さま、ご門主様の「お言葉」を拝聴し、大震災で被災した多くの皆様へのお言葉、そして宗派として何をなすべきか、世の中安穏なれと言われた宗祖の大遠忌にあたって、問われている課題は大きいと、聞かさせていただく。そしてただただお念佛。最後の恩読讃は感動的。

ご法要終わり「帰敬式」。眞願寺からは13名の門信徒が受式。大遠忌をご縁に尊い帰敬文を誓われ、おかみそりをいただき法名拝受。尊いご縁。650回忌の100年前にも眞願寺の御門徒が帰敬式受式された記録が先日見つかった。

帰敬式受式以外の皆さんは、国宝白書院の拝観や、ご縁マチの散策。ご一緒に北境内地で昼食をすませ、ご本山を後にする。

一路岐阜を目指し、高速道路を東に進む。渋滞もあり、多少の遅れもありつつ岐阜市の淨慶寺さんに到着。(淨慶寺HPリンク)ご住職はじめ皆様のお出迎えをいただき、参拝させていただく。岐阜は中山道に面し、由緒あるお寺で、文明18年(1486)5月本願寺第8代蓮如上人に深く帰依した、直弟子の正專坊の開基という

淨慶寺坊守とは従兄弟になる親戚寺院。短い時間ではあったが尊い御勝縁をいただく。

淨慶寺さまよりバスで20分、今夜のお宿は長良川温泉岐阜グランドホテル。早々夕食をすませ、長良川で夕涼みしつつ、しばし鵜飼いを楽しむ。ホテルに帰り夜が更けるまで、大遠忌法要のご縁を語り膝を交える。