こんにちは！法務員の稲垣です！ 皆さんいかがお過ごしですか？
眞願寺には言わずと知れた、名カメラマンがいらっしゃいます。
「ハイ！撮るよー！！マスクとってー！あーみんな良い顔だ！」
パシャッ― 温かな笑い声が本堂に響き渡ります。お寺の記念写真をはじめ、普段あまり見ることのない法要の準備やお寺の裏側、そして思い出に残る名場面の数々を写真に収めてくだっているご主人です。
ご夫婦で月忌参りのご縁を長くいただいているご門徒さんです。
8 年前、私が眞願寺に勤めさせていただいたばかりの頃、一番最初に伺った月忌参りもこのご主人のお家でした。お参りが終わり、奥さんから温かいお茶をいただいた後、「ちょっとこれ見てって」と観光地や名スポットで撮影した数々の作品を見せていただき、気づけば1 時間くらい経っていたこともあります（笑）。
ご主人に撮っていただいた、忘れられない一枚があります。固い表情の子どもたちと、笑顔の妻。
そして私。桜の木の下で4 人で撮ってもらった、思い出の一枚です。数年前、たまたま家族でドライブしていた時、偶然にもご主人と車ですれ違い、「この近くに良いとこあるから家族で写真撮ってあげる！！おいで！！」と勢いに流されるままついていくと、目の前には満開の桜が咲いていました。
その場所は何度も通ったことがあるのに、春にこんな綺麗な桜が咲くなんて、知りませんでした。
一枚の写真に、たくさんの物語があります。見ると、忘れていた大切なことを思い出したりもします。
これからも眞願寺の名カメラマンが、たくさんのドラマを収めてくださるでしょう。かけがえのない、宝物をありがとうございました。
法務員 稻垣 心平（釋 等観）
このコーナーは今回で最終回になります。これまで、ご門徒さんから聞いた話しや心が温まった月忌参りの一コマを記事に書かせていただきました。お参りの出来事を思い出しながらじっくりと文章を考えることは、ご門徒の皆様の優しさを再び感じる瞬間でもあり、私にとってはとても贅沢な時間をいただいたように思います。たくさんの感想とご意見を聞かせていただき、本当に嬉しく、励みになっておりました。これまでご愛読いただき、誠にありがとうございました。
★月忌参り・ご希望の方は011-382-3125 眞願寺まで
