10月も半ばを過ぎ、札幌の手稲山山頂付近にも雪が見えるようになりました。11月初旬の冷え込みになった今日ですが秋晴れのすがすがしい朝になりました。(10月19日)
境内では、もみじの紅葉が日に日に進み、だいぶ深い色になってきました。いのちの移り変わりと私のいのちの尊さに気づかさせていただく今日です。
さて、秋の行事、そして年間行事のなかで最も大切な親鸞聖人報恩講を9月28日より30日の三日間、行われました。準備の段階より、多くの皆様にご尽力いただき、門信徒皆様による護持会費ご納入により、修行させていただくことが出来とてもありがたいことです。
9月8日に合同準備会議、16日に「おみがき清掃」があり、お彼岸をはさんでいよいよ報恩講です。ご本堂のお荘厳(お飾り・お供物・仏花)をはじめ、境内のお迎えする準備、お齊やご接待、受付・お扱い等々、かぞえきれないほどしなければならないことがあり、とても忙しくなります。それもご恩報謝であり「させていただく」と頂戴しつつ、皆さんと準備させていただきました。
仏花は今年も松の傘真で菊の花をメインに立てました。出来上がると、あちこちが気になり、ちょくちょく直しつつ、なんとかお飾りできたと思います。
ご本堂には今年も江別高校の華道部皆さんが前日いけ込みに来てくださいました。部員も増えて11名の生徒さんと高橋先生はじめ皆さんで準備いただき、文字通り法要に花を添えてくださいました。ありがたいご縁です。
前日の準備が終わって時計を見ると午後11時を回っていました。法務員の皆さんに助けられつつ、何とか当日の朝を迎えます。法要前夜の眞願寺。
28日初日は朝早くより、総代さんはじめ壮年会・婦人会・地区当番の方が集い、最終の準備です。境内の山門・本堂・玄関に幕を飾り、提灯・仏旗などで境内を飾ります。そして最後の清掃などあれこれとご奉仕いただきました。
午後1時半の10分前、外陣の大太鼓が打ち下ろされ、いよいよ初逮夜法要です。
東京明西寺住職様の導師により「十二礼作法」で、百名を越える多くの参詣された皆様とご一緒にお勤めいたしました。毎年初逮夜の行事鐘が打たれると、報恩講がいよいよ始まった実感を感じつつ、「お陰様で」とお念仏申させていただきます。綺麗にお飾りできたお内陣、御門徒皆様と手をあわせ、御堂に響くお念仏を身体いっぱいに感じつつ、親鸞聖人の御遺徳にただただ頭垂れる一時です。
法要が終わり、引き続き「御伝鈔拝読」です。今年は下巻の拝読を法務員の竹澤真哉氏と稻垣心平氏によって、暗くなった御堂で拝読者の前にお灯明が点ぜられ、親鸞聖人の御生涯が拝読されました。
休憩をはさみご法話です。今年は熊本県玉名市の法雲寺ご住職、加藤尚史様におひもときいただきました。親鸞聖人のお言葉や、恵心尼様のお手紙などから御生涯を偲びつつ、お念仏の心をお話しされました。
ご法話が終わり皆さんで「領解文」を出言させていただき、一日目終了しました。