はや10月もあと三日となり、冬もそこまで来ています。お寺の車のタイヤ一台交換しました。除雪機の整備もそろそろですね。境内では、さくら・もみじ・かえで・ななかまど・つつじなど、6月に芽吹き緑一色でしたが、10月に入り日々変化しつつ濃い色になり、散っていきます。無常の自然の中にいる私であることを、味わう今日です。
さて、9月28日より三日間行われた報恩講のご報告です。前日の27日はお供物などのお飾りや仏花の調整、客間の支度など一日準備でした。夕方からは江別高校の華道部皆さんが、学校の授業を終えてから駆けつけてくださり、今年も報恩講に素晴らしい生け花を展示してくださいました。まずはご本堂でご挨拶をいただき、皆さんで参拝いただきました。
その後、広間にて髙橋先生から指導をいただく中で、真剣に一輪一輪、花瓶にさしていました。先生の指導では終始笑顔が漏れる中、仕上がった生け花を囲み、皆さんで拍手していました。礼儀を大切にしながら和やかなお教室でいいですね。
今年は「花の甲子園」で北海道代表に選出されたとのこと、是非頑張ってほしいと思います。
28日当日、朝9時より最終準備です。総代さん、壮年会役員、婦人会役員、いちょう会の皆さんなど、それぞれにご奉仕いただきました。境内では本堂・山門の幕張りや仏旗などの掲揚・提灯設置・清掃など、婦人会は翌日のお斉準備や接待・受付の準備など、することはたくさんありましたが、皆さんのご協力で準備も整いました。ありがたいことです。
午後になり、いよいよお出迎えです。札幌組のスタンプラリー(組内報恩講参拝推進事業)にもご参拝される方も多く、初日は70名以上の方にお越しいただきました。午後1時半からの初逮夜法要は導師に明西寺住職様(東京都調布市)で「十二礼作法」のお勤めでした。
続いて「御伝抄上巻拝読」があり、今年は石堂廓成氏が親鸞聖人の前で朱蝋の灯火が揺れる中、親鸞聖人の御生涯を忍ばさせていただきました。
休憩を挟んでご法話をいただきました。この度は広島県呉市竹田嘉円師に4年ぶりにお越しいただきました。今席は「わしはこの名前がいやじゃったんじゃ!」と言うお話でした。いつのまにか、お話の中に私も入っていて、竹田先生の体験された思いが伝わってきて、いつの間にかお念仏の六字が染み入ってきました。