報恩講を終えて ④ 散華は全員参加の満日中

投稿日:2019年11月2日

11月に入りました。今年もあと2ヶ月、月日の過ぎるのは早いですね。昨日東京オリンピックのマラソンと競歩が札幌開催が決まりました。賛否はいつまでも議論されることと思いますが、恨み辛みが少しでも減らせるように、出来ればいいですね。

 

境内のモミジも葉が散り始めました。30日はプランターの片付けで、婦人会役員の皆さんがご奉仕してくださいました。峠からは雪の便りも聞こえてくるようになりましたね。

 

 

さて、報恩講最終日30日は朝6時前から総代さんや壮年会の方や婦人会の方がお越しくださり、境内の清掃や朝食の準備にご奉仕いただきました。

 

朝のお勤めは住職長男廓成氏が調声され、正信偈を皆さんとご一緒にお勤めしました。その後の御俗姓は住職が拝読し蓮如上人が述べられた報恩講における門徒としての心得をいただきました。

 

藤先生のご法話は、その御俗姓のお言葉を解説され、信心をいただくことの大切さをお話しいただきました。

朝のお斉は、恒例の納豆汁を美味しくいただきました。バイキングはたくさん食べ過ぎに注意ですね。美味しくってつい食べ過ぎてしまいます。

 

いよいよ10時より満日中のお勤めです。10分前には大太鼓が鳴り、皆さんご本堂に集まります。導師は住職がお勤めしますが、今年はお参り頂いた皆さんにも一緒に散華の作法をお願いし、華やかに最後のご法要をお勤めしましょうとのことで、初めて皆さんにお願いをしました。

上山会奉行殿、住職長男廓成氏、照順寺住職殿、そして法務員稲垣氏の4名に雅楽をお願いし、雅響く中法要が始まりました。

僧侶・導師が入堂しご法要が始まりました。

 

正信偈のお勤め中に参拝された皆さんお焼香。

 

いよいよ僧侶がたたれて「十一句念仏」です。三句目より華葩(ケハ)の散華(サンゲ)です。紙で作られた花びらが御堂に舞い落ちる様を表現する作法ですが、平素は一枚ずつ内陣の僧侶のみしますが、この度はすべての皆さんとご一緒に、たくさん散華しました。

舞い散る華葩は素晴らしい浄土を表現し、色とりどりの散り落ちた華葩もとても美しいですね。

皆さんも天井向かってまいて頂きました。

 

ご法要も終わり、ご出勤頂いたご法中と御講師に御礼を申し上げました。髙間前責任役員がご往生された事は大変悲しく寂しいことですが、間を開けず安孫子建雄氏が責任役員に就任頂いた事は、大変ありがたく心強い思いです。お浄土にまいられた前住職や前責任役員もきっとご一緒にお喜び頂いていることでしょう。そんな思いも込めて、全員参加していただき慶びの散華をさせて頂きました。今後もお念仏相続の道を後世に受け継ぐその日まで、皆さんと共に歩んでいきますと、ご挨拶申し上げました。

参拝いただいた皆さんへ安孫子責任役員からも、これからもお寺の法要行事に参拝しましょうと、御礼のご挨拶をいただきました。

この三日間、多くの方々にこのお寺に足を運んで頂いたことは、とても有り難く素晴らしいご仏縁でした。しかし今回参拝されなかった門徒の方々はじめ、お寺とのご縁がない多くの方々にも、先ずはお寺に来ていただく、そしてお念仏に出遭っていただく為にはどうしたらいいのか。住職としての課題を感じながら、皆さんのお帰りになったご本堂で手を合わせました。

 

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