境内に可愛いエゾリスが遊びに来てくれます。時にはカラスとえさの取り合いしたり、参拝の方に愛嬌を振りまいてくれます。普段は1匹で向いの小学校跡地から道路を渡って境内に来ます。カメラ片手に写真を撮って癒やされている私住職。勝手に『ぷーこちゃん』と友達気分でいます。
そんなぷーこちゃん、今年はなんと2回の出産、それも鐘楼堂で!本当に頑張りました!
しかし、最後は・・・。
今年4月、雪もなくなった境内を忙しそうに走り回るぷーこちゃん、何故か枝をくわえて鐘楼堂に。そのうち薄い木の皮を沢山くわえて、また鐘楼堂を登っていく。はて、、鐘楼堂斗組の奧から枝がはみ出して。これは営巣!
冬毛も抜け替わる時期で、なおさらぷーこちゃん大変そう。1週間ほど姿が見えなかったがようやく巣から出てくるようになった。元気そうにクルミを頬張る。お腹には乳首が。子育て中間違いなし。
5月24日大きな何かをくわえてぷーこちゃん、鐘楼堂から下りてきた。もしや引っ越し!上手に子どもをくわえて、隣の倉庫2階へよじ登る。壊れた屋根裏のすき間に親子3匹の姿。汚れると困るので鐘楼堂を綺麗に掃除する。
6月1日、巣から落ちたのか、下りてきたのか、2匹とも境内をうろうろ。それから1週間ほど、境内でぷーこちゃんは見かけるが子どもの姿は見なくなった。時折鐘楼堂付近をうろついたり、居座ったり。おかしい。なんで鐘楼堂によくいるんだろう?7月1日営巣していた柱の向側に、同じように枝葉が!!2回目の営巣確実。
7月24日、最後にぷーこちゃんの姿。疲れた様子でぐったり。その後見なくなる。7月27日朝、鐘楼堂にカラスが4羽ほど集まって鳴いている。行ってみると階段に1匹の子リスが震えていた。巣から落ちた?それとも引っ越し??もしやと思って上に行くと柱の根元にもう1匹!なに!この可愛いの!
ついてくるし!階段で兄弟合流。母親のぷーこちゃん、どこにいったの?
お盆のお参りに行かんとならない。カラスは見てるしどうしたもんか!坊守が階段に段ボールを置いて、子どもを中に入れて保護していた。昼に帰って来てもそのままの状態。
エゾリスの写真をよく撮っている門徒の田島さんに相談。すぐに来てくださる。母親は帰ってこないだろう。子リスは巣から落ちたのでは。このままでは危険。保護して近くの動物病院に連れて行くことに。1週間後保護してくれた動物病院では、えさも沢山食べて元気に走り回っているとか。間もなく森に放しに行くとのこと。
本当に良かった。また、エゾリスが境内に来てくれればと、窓から時々ながめています。