11月に入り、益々紅葉がすすむ境内です。ちりゆく葉を見つめつつ、その美しさに見とれる境内です。今日は鐘楼堂横の楓が見頃となりました。山門横の楓は8割程度散りましたが、その散った楓の葉の絨毯も美しいですね。平たいオンコの枝の上に楓の葉が散り、すばらしい色彩で親鸞さまを荘厳しています。
そんな中、今晩はお寺でお通夜が行われます。古くからのご縁をいただく御門徒のおばあちゃん。かぞえで108歳の御往生でした。108年間のご生涯、慶びや嬉しいことも多々あったことと存じますが、悲しみや苦しみもたくさんあったことでしょう。早くにご主人も往生され、日々お念仏との人生でした。おばあちゃんの遺品の中から『死んだらお願いします。』と書かれた大きめの封筒が出てきました。その中には帰敬式でいただいた「法名」と式章・念珠が入っていました。お念仏をいただかれ、往生まちがいなしといただかれ、感謝の中で生きぬかれたご生涯だったのでしょう。そのご苦労を偲び、いただいたご縁に感謝しつつ、お念仏申させていただきたいと思います。
2日は婦人会の常例法座がありました。連休初日と言うこともあって、20名ほどの参拝でしたが、報恩講が終わって初めての法座だったので、新たな思いでお勤めさせていただきました。布教は福岡県の永寿祥幸師にお取り次ぎいただきました。
お付き合いさせていただいている各寺院の報恩講も終盤になってきました。1日から3日は当別町の勝圓寺様の報恩講で参勤させていただきました。昨年は婦人会で団体参拝させていただいた時を思い出しつつ、出勤させていただいた事です。初日の初逮夜法要では、導師の任に仰せ付かり、緊張の中お勤めさせていただきました。
ご近所にあるイチョウ並木は、金色に輝く樹木と舞い落ちる葉が、すばらしい秋を演じてくれます。
境内の樹木の紅葉も終盤になってきました。太陽の光に照らされて、輝いている姿は、いただいたいのちを108年間一生懸命生きぬかれ、みほとけとなられたおばあちゃんのお姿のように美しく感じました。
そろそろ境内で最後のイチョウが散り始めます。ここのイチョウは不思議ですが黄色く紅葉せずに散っていきます。急にしばれた朝など、いっきに散り、緑の絨毯となります。今年はどんな散る姿を見せてくれるでしょうか。
寒くなって風邪もはやってきたようです。どうかご自愛の中お過ごし下さい。14日から三日間、秋の永代経がございます。皆さんでご参詣下さい。