11日より13日まで本山の京都本願寺に参拝させていただきました。本願寺でも年間行事の中で一番大切な法要であり、宗祖親鸞聖人の年忌法要として9日より16日まで毎年行われています。堀川道りの山門付近は、仏旗や本願寺旗がたなびき、駒札もだされていました。
毎年の事ではありますが、今年も何とか参拝し出勤もさせていただき、尊いご縁をいただきました。11日の夕刻ですが、閉門後に12日の中逮夜法要の練習と打ち合わせが行われました。私達宗派でも最も難しい作法の『浄土奉事讃作法』をご門主様御導師、前門様ご出座により修行されます。毎年内陣に出勤させていただいていますが、特に今年は昨年6月に法統を継承された御門主様が本願寺で初めてこの作法の御導師をお勤めになられるということで、内陣に出勤された皆さんも、練習にはタイミング等の打ち合わせが入念に行われました。
内陣に出勤する私達は、御門主様とご一緒に礼装第一種(七条袈裟)をつけさせて頂くということで、2時からの法要ですが1時には集まり、衣体をつけて頂きました。同じ札幌のお世話になっている勝圓寺御住職もご一緒だったので、法要前の緊張している時でしたが、写メしてもらいました。
約一時間の法要でしたが、満堂の御影堂で、出勤されている多くの僧侶、特に正面の讃嘆衆の雅楽演奏はとても素晴らしい響きです。そのなかでお勤めさせていただき、法要中は5回の行道(内陣のご本尊である親鸞聖人御木造の周りを5回まわる作法)があります。特に正面に立たさせていただくときは観無量の中で揖拝させていただきました。
立花も素晴らしく、梅慎に竹と水仙は年に一度だけのものです。今年もきれいに立てられていました。法要中、ちょうど立花の真横の席だったので、その奥行きの深さを、見ることが出来ました。
16日の満日中法要の後に、御門主様より御消息の発布式が行われました。御消息とは御門主より内外に発布されるお手紙であり、大切なことをお伝えになるときに出されるものです。この度は伝灯奉告法要をお勤めする事を発表されました。それを受けて石上智康総長より、決意を述べられていました。私達も御消息を熟読し、普段の寺院での布教活動をしていきたいと思います。
ちょうどこの16日は、眞願寺でも御正忌法座が行われました。今年の初めての法座ということもあり、たくさんの方が参詣され、ご一緒に正信偈をお勤めさせていただきました。そしてご本山での事をご報告させていただき、今年も藤順生師のご法話を聴聞させていただきました。
又、午後4時からは定例の総代会が行われました。会議冒頭で、御消息発布式の模様をご覧いただき、そのお言葉を直接総代さんにも聞いていただきました。その意をいただきつつ、今月25日に行われる今年の門信徒総会に向けての会議、そして意見交換をさせていただきました。
江別の積雪も平均を上回り1メートルを超えました。道路では夏場の半分以下に道幅が狭まり、車の往き来も当然ですが、人が歩くことも危険を感じるところも増えてきたように思えます。道路の除排雪も行われてはいるようですが、ちょっと住宅街に入ると、行き届いていないようです。これからもまだ積雪が多いと思いますので、事故の無いよう、お気をつけ下さい。
追記 お陰様で長男が成人式を迎えさせていただきました。ちょうど京都本山に出勤している時で会えませんでしたが、ありがたいことでした。当日は地元の友人と再会しつつ楽しく過ごしたようです。幼いころを思い出しつつ、親になれたことを感謝し手を合わさせていただきました。今後もお育ていただきますよう、お願いいたします。