北海道百五十年 眞願寺百三十五年

投稿日:2018年10月17日

 松浦武四郎は六回におよぶ蝦夷地の探検で、アイヌの人々との交流を元に地名を「北加伊道」と提案しました。これを基に「北海道」と命名されて今年で百五十年になる。天塩川流域を調査した際に出会ったアイヌの長老アエトモから、「カイという言葉には、この地で生まれたものという意味がある」と教えられたと記しており、その意味を込めたと言われている。
 北海道百五十年の理念には「積み重ねてきた歴史や先人の偉業を振り返り、感謝し、未来を展望しながら、互いを認め合う共生の社会を目指して、次の五十年に向けた北海道づくりに継承していきます。」とあるが、どこか物足りなさを感じる。
元々北海道に住んでいながら、つらい思いをされてきた方々、望まないが北海道に来て亡くなった方々もたくさんいらっしゃることを、私たちは忘れてはならない。
 お念仏のみ教えをよりどころとし、地域のあらゆる人と心をよりそってきた百三十五年の眞願寺。その理念はこれからも続けていきたい。


 写真 明治二十四年八月八日眞願寺境内に対雁の碑が建碑された法要の写真。左上に碑とその前に僧侶の姿。中央には移民の長老の方々の姿が見える。

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