今年の住職講座は「お荘厳」

投稿日:2024年7月19日

 みなさん、「信は荘厳(しょうごん)より起こる」という言葉をご存じでしょうか。阿弥陀様は、私たちを救うためにお浄土という世界を完成されました。その美しく、また立派に仕上げられている荘厳の功徳によって、自然に信心が恵まれるということでしょう。
 お仏壇にお供えされるお香、ロウソク、お花をはじめ、お餅やお菓子、果物などのお飾りは、「阿弥陀様のお心が今、ここにとどいてくださっている」ことを証明する姿といえましょう。
 日々、阿弥陀様のお慈悲を喜び、感謝申し上げながら、心を込めてお給仕いたしましょう。
 今年の住職講座は「お供物を手作りしましょう」と「知ってますか?打敷」の2回行いました。皆さんと楽しくお勉強させていただきました。

①5月15日 お供物落雁の手作り体験
ご家庭のお仏壇にかざる落雁を作っていただきました!


 住職講座にご協力いただいたのは福岡県の楽心堂本舗さんです。今回は札幌近郊の寺院を5ヶ寺回って、レクチャーしていただきました。
 眞願寺では、今までの寺院の中で参加者が一番多く、教える方も大変でしたが、とても素晴らしい機会になりました。楽心堂本舗さん、ほんとうにありがとうございました。

 「用意された芯に、ちいさな落雁を貼り付けていく、これを曲がらず等間隔に貼っていくのが結構難しかった。最後の頭の部分は特に緊張しました。」
 「楽心堂さんが丁寧に教えてくださったので、楽しみながら作れました。」
 「次回はいつですか?色違いのを作りたいので~。」など、参加された方から感想をいただきました。
 それをお飾りして、御命日のご法要です。とっても綺麗に荘厳され、皆さんも大きな声でお勤めしていただきました。

 お寺のご本堂には4年前から楽心堂さんの寺院用落雁をお飾りしています。どうしても触るので中には壊れたり割れたりするところもありますが、今回来られたときに修復してくださいました。
 また、お盆やお彼岸、そして大切な報恩講に飾りたいと思います。

②7月15日 知ってますか?打敷(うちしき)
眞願寺本堂で打敷を飾る所を見学体験!

 仏具の一つである打敷について学びました。お釈迦様が石の上や地面に座って説法を行っていたのを見かねた弟子達が、お釈迦様が座る場所に布を敷いたり、花を飾ったりしたのが原型と言われています。

御本尊の戸張の冬物から夏物に交換するのは年に2回。結構大変なお給仕。夏物の下掛と打敷を張るところを見学していただきました。

 眞願寺や石堂家の打敷を拝見したり、実際にご本堂で飾られている所を見学したり、正しい飾り方を学びましたが、如何だったでしょうか。帰路に置き忘れてきた皆さん。次にお参りに来て頂いた時、密かに自宅の仏壇に飾る方法を尋ねてみては如何ですか。

皆さん、正面から見てまがってませんか~? 左右対照ですか~? 少し右でない?いや左だわ!ついジェスチャーで教えてくれました。笑

ご家庭様の小さなお仏壇でお飾り全般の説明と、打敷の付け方を学んでいただきました。

夏物の戸帳と打敷に荘厳され、御命日のお勤めを皆さんと。美しく整ったお飾りから、お念仏があふれていました。

京都の法衣店さんより送っていただき、特別に打敷の販売もしました。

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