揺れる大地~胆振東部地震に学ぶ~

投稿日:2019年3月15日

平成30(2018)年9月6日3時7分59秒  胆振中東部を震源として発生、地震の規模はMⱼ6.7、震源の深さは37km。最大震度は、震度階級で最も高い震度7で、北海道では初めて観測。各地で断水し全道で停電した。死者42人、負傷者762人、住宅全壊462棟 特に厚真町土砂崩れに多くの方が巻き込まれた。安平町・むかわ町の被害も大きかった。江別市緑町で震度5強を観測した。

 地震の前日未明、台風21号により江別市でも街路樹等が倒れて、道路が封鎖されるなど、大きな被害が出ました。境内のイチョウやハルニレの大木も、倒れないか心配で見守っていました。朝確認すると、江別小学校跡地では、10本ほどの倒木が確認され、枝葉で道路や境内も荒れていました。
前日の台風の爪痕

6日 闇夜の朝

眞願寺納骨堂


 その翌日夜中の大地震だっただけに、台風の後始末もままならない中で、皆さん大変な思いをされたことでしょう。お寺もすぐに停電となり、境内館内を確認しました。ご本堂では、仏具が転がっていたり、仏花の水や輪灯の油がこぼれていました。
 納骨堂では、一方向のみ骨段の戸が開き、何件かは仏具が転がっていました。大きな被害がなくて安心しましたが、住宅の片付けに追われた夜中でした。ただ、枕元にはいつでも懐中電灯と靴が手の届くところに置いてありますので、対応も早かったかと思います。
国道12号線 停電のため信号は消えている中、自衛隊の災害支援隊が胆振方面へ
 5日から7日が安楽寺(厚別)様の報恩講でしたので、台風の後始末に始まり、地震により中日は院内勤め、7日の満座になんとかご法要が勤められたようです。眞願寺以上に被害も大きかったようなので、これからの修復も大変な事でしょう。
 眞願寺では、6日の午後3時には電気と水道が復旧しましたので、なんとか過ごさせていただきました。ご近所でも7日の晩まで停電だったところもあり、大変だったようですね。そんな事もあり、スマホの充電と水道の水くみをどなたにでも開放させていただきました。

そなえよつねに 先ずは我が身の安全を

 また、眞願寺は避難所として市の指定を受けていますし、丈夫な建物と広い部屋があるので、もしものために自主的に寝具や水等を保管しています。発電機も用意しています。
 この度も10日に胆振地方の同じ宗派寺院にお見舞いがてら、20リッターのポリタンクを20本、持って行きました。お見舞いしましたがその被害の大きさにびっくりするばかりでした。震源地近くでは、ご本堂の全壊したご寺院が2ヶ寺、半壊が3ヶ寺、札幌組のご寺院でも被害が出ています。  
 大きな自然災害や地震はいつ私に襲いかかってくるかわかりません。諸行無常ですから。できうるだけの準備をしておきましょう。

ガソリンスタンドに向けて渋滞する

胆振へ出発準備

準備できていますか?
 先ずは私の身の安全。
 ご家族やご近所の安全。
 もしもの時の避難備品の準備
  懐中電気 飲料水 食料
  防寒着 常備薬など
家族で避難所や連絡先を共有する


眞願寺も自主的に避難所としてのそなえ(備蓄)をしています。
自分の身や家族の安全は、自分(家族)で考えておきましょう。
多くの方々よりお見舞いや励ましの言葉をいただきました。心より感謝申し上げます。

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