9月28日初日 朝9時より総代さんや壮年会の方が集まり、境内の最終準備をしていただきました。山門・本堂・玄関に幕を掛け、提灯を設置しました。
境内や山門前などに仏旗を掲げ、親鸞聖人石像もお花をお供え、約1時間半ほどで整いました。
12時半に集会鐘の音が響き、いよいよご法要1時間前。総代さんや役員さんも受付やお出迎えのスタンバイです。
法要10分前に大太鼓が打たれ、いよいよご初逮夜法要です。御導師は光明寺ご住職にお勤めいただきました。ソーシャルディスタンスのご本堂もほぼ満堂になり、門信徒の皆さんとご一緒に「十二礼作法」をお勤めしました。
引き続き住職による「御俗抄」の拝読がありました。配布した「報恩講のリーフレット」に掲載されていますので、参拝の皆さんもお読みながら拝聴していただきました。
ご法話は初日が新十津川町円満寺の金龍之哉師でした。親鸞聖人の御伝抄をひも解かれ、御生涯よりお念仏に帰依されたお姿を、わかりやすくお話ししていただきました。
9月29日二日目は、大逮夜です。平素より身近なお付き合いをしていただいている相焼香の安楽寺さま、会奉行の勝圓寺さま、そして光明寺さまに参勤いただくなかで、お勤めしました。
ご法要はお導師は安楽寺ご住職で「讃弥陀偈作法」をお勤めしました。難しいお勤めでしたが、参拝された皆様もご一緒にお勤めいただきました。
引き続いてのご法話は、二日目・三日目を美唄市正教寺ご住職の永岡龍乘師にお願いしました。現代社会の問題や身近な家族のことなどを例に出されながら、「南無阿弥陀仏」のおいわれを、お話しいただきました。とても有り難い拝聴させていただきました。
なお、この日は札幌でも有名なスイーツのお店「ドルチェ・ヴィータ」のキッチンカーに来てもらい、美味しい焼き菓子やおはぎ、江別小麦のパンなどの販売がありました。つい一週間前のお彼岸にも来ていただきましたが大人気でしたので、再販売となりました。皆さんお土産に買われたようです。
30日三日目は、朝から天気が悪く、午前中は雨となりました。足元が悪く参拝者も少ないと思っておりましたが、三日間とも60名ほどの方がお参りいただき、とても有り難かったです。
午前10時より満日中のお勤めでした。当寺住職が礼装第一種の七条袈裟を身に纏い、導師を勤めました。
毎年の平素の報恩講では、沢山の僧侶の方が法要に参勤され、雅楽の生演奏の中で法要が行われるのですが、諸般の事情で雅楽は稲垣法務員が一人で笙の演奏となりました。寂しい感じもありましたが、とても奥ゆかしく竹の響が内陣に響き良かったです。
お勤めは「奉讃大師作法」で「正信偈」を皆さんとご一緒にお勤めしました。
法要後、院内を代表し住職より布教使さんと法中さんへ「御礼言上」がありました。コロナ禍の中で何とか報恩講を三日間お勤めできたことをお礼申し上げ、今後も門信徒皆様と共に聴聞し、多くの方にお念仏のみ教えを伝えていきたいとご挨拶しました。
その後、住職と安孫子責任役員より門信徒へのご挨拶がありました。安孫子責任役員は「コロナ禍の大変な2年間ではありましたが、お寺とのご縁を大切にされ、ご一緒に参拝されましたこと、心より感謝申し上げます。」と申されました。
また、眞願寺総代の萩原建興さんが、春の受勲で「藍綬褒章」を受賞されました。長年の保護司として更生保護活動に尽力された功績が認められ、本当に素晴らしいご縁となりました。宗派総長からも褒賞がとどきましたので、眞願寺からの記念品とご一緒に伝達式が行われました。
萩原氏はご挨拶で「大変有り難く光栄に存じます。これからも社会を明るくする運動にできうる限り尽くしていきたいと思います。また、眞願寺の『未来へ受け継ごうこのお寺をお念仏のともしびを』を旨に総代として精進していきたい。」と話されました。
休憩後、ご法話が一席あり、前日に引き続いて永岡龍乘師に「名号」についてお話しいただきました。
今年も昨年同様に、緊急事態宣言下のため、規模縮小と時間短縮の中で修行されました。残念ではありましたが、第二会場の設置やライブ配信などの対策を講じながら、何とかお勤めできましたこと、心より感謝申し上げます。コロナもだいぶ収まりつつありますが、今後も気を緩めないよう注意をしつつ、明年の報恩講に向かって過ごしていきたいと思います。