台風11号が通過と同時に、お盆の恒例行事である墓地読経参拝が行われました。11日午前6時、境内の様子を見てみると、強風にあおられている木々が激しく揺らいでいました。中止するか迷いましたが、台風の進路もだいぶ西側になったので、午後に向かって風雨もおさまっていく予報でしたので、はじめることにしました。
強風のため朝はテント設営はあきらめ、壮年会ご奉仕の参拝読経受付は、急遽自動車でおこなっていただきました。午前7時、毎年この時間に来られる総代さんも、皆さんお揃いで参拝されていました。例年よりも参拝者はずくなかったですが、風雨の中の参拝、ご苦労様でした。
私たちも朝は雨合羽を前進にまとっていましたので「市役所の方ですか?うちのお墓の前、雨水ひどくってお参り出来ないんですけど、どうにかなりませんか?」と話しかけられました。この風雨の中、市役所の方でも無理ですね。壮年会のご奉仕いただいた皆さん、ありがとうございました。
13日は、朝7時より晨朝勤行が3日間、お勤めされています。すがすがしい朝の一時を、ご本堂でご一緒に正信偈をお勤めし、「拝読浄土真宗のみ教え」を繰り読みし、法話もさせていただいています。毎朝30名以上の方々が参拝いただいています。明日の朝(15日)もきっとたくさんの方が参拝いただく事でしょう。
13日は納骨堂・一處廟の年に一度の「追悼会」が午後1時より勤められました。今年は納骨堂をお持ちの方々にも個別にご案内さし上げたこともあり、のべ150名ほどの方が参拝下さいました。
第壱納骨堂・第貳納骨堂・一處廟と順々に読経し、最後の一處廟では住職より一口法話がありました。広いと思っていた一處廟前のロビーも参拝の方々でいっぱいになり、立っての参拝された方もおいでになったようです。
なき方をご縁として、私のいのちの尊さを味わい、今生かさせていただいていることを感謝させていただきました。そしてご先祖の方々のお導きによって、お念仏にあわさせていただいたことです。
さあ、15日は晨朝勤行と午後1時より初盆会(盂蘭盆会)がございます。三日目最後のお朝事を皆さんとご一緒にお勤めし、初盆会は悲しみまもない皆さんとご一緒に、故人を偲び、お念仏とのあらたな出会いをいただきたいものです。又、二席目は眞願寺おなじみの御堂コンサートがあります。今回はふだんよりお世話になっているお念珠やさんの長岡念珠店のご主人に、ギターと歌の演奏をしていただき、楽しい一時を過ごさせていただきたいと思います。16日も午後1時より盂蘭盆会があります。二日目の御法話は三笠市より名和康成師におひもときいただきます。是非、皆さんでご参詣下さい。
さて、皆さんも時節柄お墓や納骨堂に参拝いただいたことでしょう。お供えされたお供物やお花などはどうされましたか?まさかそのまま?ではないですよね~。それではお供えされた意味が無くなってしまいます。この暑い時期、腐敗も早いし臭いもでます。墓地には丸々太ったカラスがたくさんいました。「お供物はおさがりいただき感謝する」でなくてはなりません。自分が参拝した形跡を残す必要は無いのです。
ある方が納骨堂で、「あら、ここの家誰も来ていないのかしら。扉も閉められているし、お供物も何も上がっていないわ。ご先祖も気の毒ね~」とおっしゃりました。まったく逆ですね。お供物が山のようにあげっぱなしになって、臭いさえ出ている納骨壇のほうが、どれほど失礼なことなのか、考えていただきたいと思いました。自分が参拝したことを他の人に知ってもらうことではなく、ご先祖のお陰によって、自分が参拝出来たことを感謝し、お念仏をよろこばさせていただくことが、一番大切なことですね。