6月17日(土) 一般公開御堂コンサート 御堂に響く自然の調べ 聲明と雅楽・津軽三味線

投稿日:2017年6月27日

 6月17日は、朝からいいお天気にめぐまれ、行楽日和の土曜日となりました。どこかハイキングにでも出かけたくなるような日でしたが、眞願寺の御堂コンサートにも150名を越える方々、特に一般の方が約半数以上もおこしくださり、賑々しく2時間半の時間を過ごすことができました。
 午後2時より、主催者側より眞願寺いちょう会会長の萩原建興さんにご挨拶をいただきました。連続研修会を履修された方で構成されているこの会は、いつも行事の時にご奉仕いただいています。特にこの一般公開行事は、準備作業から片付けまで献身的に尽力いただき、とてもありがたく力になってくださいます。

 第一部は聲明(しょうみょう)と雅楽ということでした。先ずは親鸞聖人ご命日の法要として、導師は眞願寺住職が勤め、札幌雅友会の皆様の雅楽演奏、そして聲明が行なわれました。札幌雅友会の会長青山氏の進行と解説をいただきつつ、御堂で奏でる和の調べをご法要を通して味わっていただきました。特に眞願寺住職を先頭に7名の僧侶が入堂し、無言行道(むごんぎょうどう)という作法が行われ、本尊である阿弥陀如来を中心に無言で歩く動作や、雅楽の他にも鐃鈸(にょうはち)をはじめて取り入れ、作法を行ないました。聲明は親鸞聖人報恩講で拝読される「畫讃(がさん)」や「十一句念仏」「回向句(えこうく)」を拝読し、散華(さんげ)などの作法も取り入れつつ、天台聲明の流れの中で、現在もお勤めされているものをお称えしました。
 法要終了後、雅楽演奏では、平素一緒に練習をしている札幌龍谷学園の宗育局の皆さんにも特別に出演していただき、平調より「音取(ねとり)」「五常楽急(ごしょうらくきゅう)」「越殿楽(えてんらく)」を演奏し、あわせて雅楽の説明や楽器の紹介をさせていただきました。最後に雅楽と洋楽(オルガン・ギター)を交えて「越殿楽幻想曲」を演奏しました。

楽器の紹介で独奏していただいた札幌龍谷学園宗育局の皆さん




 本堂内の照明設備もLED に一新し初めての行事でしたが、施工いただいた業者さんのお陰で、素晴らしいお浄土の荘厳が整いありがたい御法縁となりました。



 第一部を終了し、休憩前に眞願寺婦人会の笠羽会長よりご挨拶がありました。
 今年は会が結成して100年の記念事業を行なうことになっており、その中で今回のコンサートにも協力をいただきました。そのご縁もあり、平素より会員親睦と法座でのお聴聞、そして楽しい研修旅行などを行なっていることなど、
ご紹介いただきました。
 また、新たな会員も募集していますので、ご入会おまちしていますとのお話しでした。
さて、第2部は津軽三味線ということで、江別にある八章会の皆さんに出演していただきました。会を取り仕切る渡辺八章さんの進行で始まり、お弟子の小中学生5名が壇上に上がり、素晴らしい演奏を聞かせてくれました。なにしろ、子供達は一生懸命に腕を伸ばし三味線の弦を押さえ、演奏している姿には、皆さん拍手拍手でした。まずは皆さんご存じの童謡を何曲か演奏していただき、口ずさみつつほほえみながら、鑑賞されていました。はるよこい・めだかの学校・鯉のぼり・ふるさと等々




 津軽三味線では有名な歌入りの曲、津軽あいや節・津軽じょんがら節を披露してくださいました。歌に入るまで、歌担当の子供は、直立不動できちんとしている姿、そしてそれまでの三味線がまた素晴らしかったです。その両方がマッチしているからこそ、私たちを感動させるのでしょうね。そして桜吹雪、あどはだり、じょんがら節と演奏して頂きました。


 最後は渡辺八章さんの懐かしい演歌を尺八で演奏して頂き、あっという間に1時間が過ぎていきました。
 最後に住職より「地域に開けた楽しいお寺・眞願寺をこれからも皆さんと盛り上げて行きたい。今日はようこそおいでいただきました。」とお礼申し上げました。


 2時間半というあっという間の御堂コンサートではありましたが、眞願寺いちょう会・眞願寺婦人会の皆様はじめ、そして記録写真は花岡勝美さん、ビデオ撮影は筒渕裕浩さんなど、多くの方のご協力ご奉仕をいただき、でき得たこととあらためて感謝させて頂きます。また今回のコンサートにあわせて、本堂の照明施設をLED に切り替えし、特に内陣照明もコンサートなどにも適用できるよう、増設しました。お陰でとても見栄えがいい内陣になり、皆さんも喜んで頂けたと思います。
 最後になりますが、出演いただいた札幌雅友会の皆さん、札幌龍谷学園高校宗育局の皆さん、八章会のみなさん、特別出演の佐々木重昭さん、本当にありがとうございました。
 また、開催の掲載をいただいた北海道新聞さん、まんまる新聞さん、ポスター掲示をしていただいた理容室惠美さん、喫茶アップルさん、味処かわ路さん、お口添えいただいた多くの皆さん、そして今回のご縁を結んでくださった婦人会会員阪本テル子さん、孫さんで演奏して頂いた阪本拓都くんにも、心より御礼申し上げます。是非来年も一般公開の催しを開催したいと思います。

婦人会にご縁いただき孫が御堂コンサート三味線演奏

 仏教婦人会100周年という節目の年を迎えましたことに心よりお慶び申し上げます。結成100年と言いますと、明治43年に設立されたとのこと、当時その準備等に関わった先輩御婦人たちの苦労に心から感謝申し上げ、共に喜
びを分かち合いたいと思います。ありがとうございます。
 此の度婦人会では100周年をご縁に、6月17日に行われた一般公開講座を協賛させていただきました。住職さんの開会のご挨拶に続き、親鸞聖人のご命日法要、そして第一部に札幌雅友会(僧侶の皆様)と札幌龍谷学園雅楽部の生徒さんたちの雅楽演奏、とても素晴らしく心が洗われ、本当に感動しました。
 第二部に津軽三味線の八章先生と子供達が登場し三味線合奏、さくら吹雪、津軽じょんがら節等にぎやかな演奏でした。その中に私の孫が出演して居りました。彼曰く、お寺での演奏、特に緊張したそうです。住職さんはじめお寺の皆様の声援がありがたかったそうで、とても喜んで居りました。私もこのご縁に感謝して居ります。
 仏教の道は奥が深く遠いと思いながらも、長い間お世話になって居ります。これからも出来る限りお寺に足を運び、住職さんはじめ皆様方のお話に耳を傾けたいと思って居ります。感動のひとときありがとうございました。

釋 照 世(阪本テル子)


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