しんちゃん便り No.6

投稿日:2022年9月28日

こんにちは!法務員の稲垣です! 皆さんいかがお過ごしですか?

 「きょう、わたしは、声だしませんから」――月忌参りで、あるおばあちゃんにこう言われ、私は何の事かと考えました。お経の本を手に取り、いつも一緒に大きな声でお勤め(お経を読むこと)されるおばあちゃんが、珍しくそんな事を言ったのです。…ははぁ、おそらくこのご時世で声を出すことを遠慮されたのかな?それともお勤めの時に途中で何処を読んでるかわからなくなったり…はたまた、亡きおじいちゃんの事を考えるとお勤めどころではなくなって声が詰まってしまうのか…。私なりに、おばあちゃんの気持ちを考えてみました。
「わかりました。それでは私一人で声を出しますね」と、おばあちゃんと横にいつもいらっしゃるお嫁さんに伝えて、お参りの準備を始めました。合掌し、お経本をいただき、チーンとキンを鳴らして「キーミョーウ・ムーリョーウ」と私が始めの一行を唱えると…すかさず「ナーモーフーカーシーギーコー!!」といつものおばあちゃんの元気な声!いや、声だすんかーい!!(笑)。しかし、声を出さずにはいられない、やっぱり我慢ができないくらい、お念仏の習慣が身についていたということでしょうか。お嫁さんと目が合い、可笑しいやら、有り難いやら、なんともおばあちゃんに意表をつかれたことでした。
 おばあちゃんの耳は遠く、私の声は殆ど聞こえません。「ナマンダーブ!ナマンダーブ!」
おばあちゃんには、あみださまの声がはっきりと心に届いているのでしょう。

釋 等 観 (法務員 稲垣心平)

月忌参り祥月参りをしましょう!(随時受付)

大切なご家族の本命日の事を「祥月命日」と言います。それに対し、月々の御命日(例えば1月16日が祥月命日であれば毎月16日)のことを「月命日」と呼びます。日時をお約束してご自宅に伺い、仏壇の前でご一緒にお経を読みながら和やかなひとときを過ごさせていただくのが「月忌参り」や「祥月参り」のご縁であります。
「お仏壇はあるけど、いままで手を合わせることがなかった」または「お寺さんの話しが聞きたいがなかなかお参りに行けない」という方、お参りご希望の方はお寺に気軽にご連絡ください。
お待ちしております!!  ※詳細・申込 眞願寺011-382-3125又は法務員まで

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